FileVaultに手を焼く

普段使っているMacの環境をおよそ5年ぶりに更新できることになった。MacBook Pro 13" の2.4GHz のエントリーモデル

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Mac OS X には、移行アシスタントという便利な機能があり、簡単に古いMacや TimeMachine などのデータから移行ができるので、楽ちんなのが普通なのだ。だが、しかーし、今回は、FileVault という暗号化ボリュームを利用しているがために、まったく簡単にはいかなかった。

FileVault のユーザデータは、移行アシスタントでは、移行対象にならないためだ。

なので、FileVaultの暗号化を解除しないといけないのだが、これがまったくうまくいかない。
まず、容量を確保しないと解除できないと言われ、それをクリアしても、以下のようなエラーで終わる。

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暗号化ボリュームをDisk Utilityで修復してもだめで、ここの記事を参考にして、ほとんどデータを削除したのに、それでも解除できなかった。
結果、暗号化解除はほぼ1日を費やすことになったのにも関わらず、解除できず、以下の方法にした。

CarbonCopyClonerなどでオリジナルMacのフルバックアップがあるのと rootユーザでログインできることが前提

  1. rootでログインして、該当ユーザを削除し、ユーザフォルダも削除。
  2. ユーザを再作成する。
  3. バックアップディスクの暗号化ボリュームをマウントして、必要なユーザデータを再作成したユーザフォルダに上書きコピー。
  4. ターミナルでフォルダのオーナの変更と、ACLが設定されているため、ACLをクリア

     # cd /Users/ユーザ名
     # chown -R ユーザ名 *
       # chmod -R -N * 

     
  5. 再起動して、再作成したユーザでログインして、元に戻っていることを確認
  6. これで、移行アシスタントでデータを移行

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実際には、すでに新しいMacBook Proに同じユーザを作成してしまっていたので、ディスク初期化して、OS再インストールからやり直したので、ここでも時間を使ってしまった。

FileVault は、ほんとにやっかい。
でも、ディスクの暗号化はしないといけないルールもあるので、移行が完了したら、FileVaultを入れないといけないのだが、気が重ーい。
しかもLion の FileVault2 は、ディスク全体を暗号化するので、今回のリカバリ方法も役に立たないわけで、これから大変だな。