クラウドコンピューティング ウェブ2.0 の先にくるもの
クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)
- 作者: 西田宗千佳
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/01/13
- メディア: 新書
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本からの引用を含めてまとめ
2008年 全世界のパソコン10億台 毎年1億8000万台の買い替え
2014年には20億台 携帯電話 33億台
「コンピュータは世界に5台あれば事足りる」1章のまとめ
- ソフトウエアは利用者がパッケージを買ってきてインストールしたりバージョンアップしたりするものでなくネットを介して利用することが普通になってきている。
- ソフトはツールというよりサービスの形態で提供されるようになった。その基盤となっているのがブラウザーとブラウザー上で動くWebアプリである。
2章のまとめ
- モバイル技術の発展とゲーム機器や家電のコンピュータ化により次の現象がおきている。
- 携帯電話のネット端末化
- ネット経由でデータを常に保つサービスの普及
- 同じ流れはゲーム機器や家電にも及んでいる。
- ネットの力を利用することですべての電子機器がコンピュータ化しパソコンと同じようなサービスを利用できるようになった
3章のまとめ
- Gメールなどのウェブアプリの発展でデータはリモートに置いてローカルはブラウザを操作するだけというパソコンの使い方が普及し始めた。
- 写真データをネットに置いて簡単に共有したり管理できるオンラインサービスが増えている。
- ネットにデータ保管することでパソコンと携帯電話、家電などの機器の違い、OSの違いといった壁が取り払われ好きな場所で好きな機器から好きな場所で好きな機器から情報を利用できるようになった、
- マイクロソフトもこの流れを先導しつつある。
- 壁のない世界を企業向けとして先行して実現したのがクラウドの先進企業と言われるセールスフォースだ
4章のまとめ
- クラウドは「ソフトウェアのサービス化」「ハードウェアのボーダーレス化」「データの分散」「保存のための記憶装置や処理のための演算力の集約」の4要素からなる
- クラウドは最初から方向性を持った技術ではなく、それぞれ独立して発展した様々な技術革新や技術動向の成果が現れた一つの現象である
5章のまとめはないので、気になるところ
- 企業内でクラウドを使う部分とそうでない部分を分けるべき 一瞬でも停止が許されない部分と年に数時間なら許容せねばならない部分を切り分けて開発することが現実
- サービスの限界は容量でなく帯域
- ウェブブラウザに求められるものも変わる。ブラウザがOSになる。
- ソフトは究極的にはすべてサービスになるのか?日常的に大量のデータを利用するプロの場合はウェブアプリは向かない。
- クラウドの評価されるひとつは、多すぎる企業内サーバをサービス化して統合できること
- クラウドはキャズムを越えられるか?まだ越えていない。こえるとユビキタスコンピューティングの定着
- 多くの人がなぜこの家電からはあのデータが、サービスが見られないの?と思うようになった時変化が形になって現れる。それこそがクラウドかキャズムを越えた日になるだろう。